人が作った原発が危険であれば、人は責任を持ってなくさなければいけない  (Y)
   
                                           

   20011年3月11日、東日本大震災が発生しその影響で福島第一原発は水素爆発が起き原子炉建   屋が吹き飛んだ。その結果今なお16万人の人たちが福島県内外で避難生活を強いられている。震災か   ら1年半以上が過ぎて避難者たちは家族がバラバラにされ環境の変化で精神的にも大変な思いをしてい   るという。

  私はこの事故が起きる前は原発がこんなに恐ろしいものだとは思わなかった。いったい原発とはどん   なものだろうと自分なりに勉強してみた。世界中でこれまでに原発事故は

1957年10月10日イギリス ウィーズケール原子炉火災事故

1979年3月28日 アメリカ スリーマイル島 原発事故

1986年4月26日ロシア チェルノブィル原発事故

  と3件も起きている。中でもチェルノブィル原発事故は事故後、原子炉をコンクリートで封じ込めるた   めに80万人の労働者が動員され203人が即座に入院し、うち31人が死亡、28人が急性放射線障   害だった。そして原発事故の影響は1年後、出生率の低下やダウン症の子供が多く生まれたこと25年   が経過した今子供の被ばくが大人の被ばくした場合に比べ甲状腺がんの発症のリスクが低下していない   と報告されている。

    そして何よりも厄介なのは核のゴミが処理できない問題である。青森県六ケ所村と茨城県東海村にあ   る再処理工場に約1700本貯蔵されている。国の試算では2021年頃には約4万本にも達する。4   万本ものガラス棒は最終的には「高レベル放射性廃棄物最終処分所」をつくりステンレス製の容器に密   封して300メートル以上の地下に埋めることになっているが強い放射線を発していて元の天然ウラン   と同じ放射能レベルに下がるまでに数万年かかるといわれている。しかも世界のどこにも作られておら   ず建設場所が決まっているのもフィンランドとスェーデンだけです。日本でも建設場所の公募をしたが   07年1月に高知県東洋町がはじめて公募しましたが議会や住民の反発を招き、その後の選挙で当選し   た町長が撤回しました。

   日本は世界で3番目に多い54基もの原発がありますがその廃棄物を処理する方法も確立されてない   中、このまま動かし続けてはたしていいのだろうか。

  ドイツは福島の原発事故後、反原発を掲げるみどりの党が大躍進し政府は2022年までにすべての   原発を停止することを決定した。日本も原発廃止を国民の総意で決めるべきだと思う。そのチャンスが   今度の衆院議員選挙であったが原発容認の自民党が大勝した。経済効率だけを追い求め安く、便利に早   くとすべての経済を進めてきたが今こそ私たちの子孫や日本の未来のために考え直す時ではないでしょ   うか。人間が作った原発が命を脅かすものと気がついたらそれを止めるのも人間ではないでしょうか。   不況の脱却や経済の発展はもちろん大事なことであるが原発が命を脅かすものであれば日本の未来のた   めに反原発の運動を進めていきたい。