プロローグ
2001年9月12日夜、横浜市西区西神奈川の日本共産党神奈川県委員会近くの路上で、日立神奈川争議団の小島、原は前方から歩いてくる同じ日立神奈川争議団員の宮崎と中村にばったりと出会った。彼らはこの日、日立神奈川争議団の会議を「用件があるので出席出来ない」と断ってきたのであった。それにもかかわらず神奈川県委員会の事務所から出てくるのを目撃した。二人に対して「何しにここに来たのだ」と問うと二人は狼狽し「なんだっていいだろう」といい「訴願の件で来たのだ」と逃げるように足早に立ち去った。
少し歩いているとなんと今度は神奈川労連の高橋議長と菊谷事務局長が二人そろって神奈川県委員会事務所方向から歩いてきたのに出会った。小島は「今、宮崎、中村と会ったが貴方達といっしょだったのですか」と聞くと狼狽しながら「お前らに話すことはない」と繰り返し高橋議長は小島に体をぶつけ、二人は逃げるように去って行った。
この事件はこれから書かれる日本共産党が神奈川の反「合」権利闘争への介入を証明する端的な事実です。
日本共産党神奈川県委員会は大衆運動への介入は誤りだと表向きにはいいながら、裏ではこのように大衆組織である日立神奈川争議団員の宮崎や中村、そして神奈川労連の議長と事務局長を秘密裏で呼びつけ相談していたのです。