戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条に平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェーオスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になったことがわかった。ということをニュースで聞きました。
しかもその提案の発起人となった鷹巣さんは20代のころにオーストラリアのタスマニア大学に留学。そこで出会ったスーダンの男性難民から、小学生の時に両親を殺され、正確な年齢も知らずに育ったと聞き、平和や9条の大切さを実感したとのことです。
日本には憲法9条があるから、戦争をしない国だから、子供たちは平和に暮らし、人間として育まれているのです。
最初は、この憲法第9条を平和賞の候補として推薦しましたが、文章ではノーベル賞の対象とならないと告げられ、それでは日本国民全員を対象とするように申請したそうです。
ニュースの司会者がもし、これが平和賞に決まったら、それを貰いに行くのは、安倍首相ですかね、と皮肉たっぷりに報じていました。
その申請した方々の代表は、憲法9条は、日本だけではなく、世界の国々が持てば地球上から戦争は無くなる。それだけ大切なものだと述べていました。
私は昭和20年の終戦の時には小学校の4年生でした。B29の大編隊が高度1万メートルの上空を飛行機雲をたなびかせて来襲し、群馬の太田工場に対する爆弾攻撃や焼夷爆弾が近くに落ちてきたことも体験しました。
東京空襲で叔父や叔母従姉妹などの親戚が焼け出されて疎開してきてきましたが、従姉妹2人が流行病で亡くなりました。
終戦後は食料事情が悪化し、鶏や兎の餌であった米糠や麬(小麦の皮)も食べ、口に入るものは毒ではない限り何でも食べなければ生きていけない状況も体験しました。
この太平洋戦争で亡くなった全ての国の軍人や民間人の犠牲の中から生み出されたものが憲法9条です。憲法9条はこれらの多くの人々の命の中から生まれてきた、大切なものです。それは軍隊を持たない国、戦争をしない国です。
その憲法9条を特定秘密保護法や、明文改憲も含めて解釈改憲で自分の思いのままに戦争をする国に変えようとしているのが現在の安倍政権です。
もしこの第9条を守ってきた国民がノーベル平和賞になったら、安倍政権に致命的大打撃を与えることでしょう。
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事務局の岡田えり子さん(53)は「受理されてうれしい。受賞者は個人か団体となっているが、受賞者を日本国民としたことを委員会は受け入れてくれた。これで日本国民一人一人が受賞候補者になった」と話しています。