九州電力仙台原発再稼働反対

814日上記原発一号機は、タービンのエマゼンシーテストを終了し、発電機を送電線に並列投入ロード運転に入るとのニュースをNHKが伝えた。

原子力安全規制委員会は、福島第一原発の事故原因を津波による電源喪失と一方的に認定し、その津波対策を前提とした改善を理由に再稼働を許可した。

しかし福島第一原発の事故要因は、地震による機械的破損の可能性も有るのである。

東京電力が公開した、原子炉データーや運転日誌には、中央操作室のホワイトボードの記録があり、そこには当時の状況が時系列的に記入されている。

地震発生1446自動停止→1537分「SBO」これはステーションブラックアウト即ち全電源喪失となった。

1750分IC組撤収(放射線モニター300CPM上昇のため)外側のエアーロックでOS(オバースケール)また廊下側からシュウシュウ音あり(蒸気の漏洩音)

上記から想定されることは、地震による機器(原子炉格納庫や蒸気管)の破損が発生した事である。

保安委員も上記の可能性を否定していない、しかし現状では立ち入りが出来ないため、調査は出来ていない。

これらの状況から、事故原因が地震か津波かいずれかは全く分からない状況である。

しかるに今回の再稼働認可の条件には、この地震対策の視点は全くなく、津波被害を想定した安全対策のみである。

更にひどいのは交通インフラや、避難誘導の確立も出来ない状況の中での再稼働である。地域住民の安全対策は全くなされていない。

原発が起動されれば、必然的に放射能を大量に有した燃料棒が増産される。しかしその処理方法は確立されていない。

各原子力発電所にはこれらの処理できない使用済み核燃料棒が蓄積され、冷却プールにて保存されているが満杯の状況にある。

現在電力は原発抜きで十分あまり余っている、この中での再稼働は全く必要がない。

自民党安倍首相は福島の原発事故が全く収束していないにもかかわらず。福島は安全に管理され、放射能管理も確立し海の安全も確保していると公言し、原発の輸出の為経団連を連れての行脚に行った。

事実は全く違う、放射能を帯びた地下水は垂れ流しである。土地の除染も遅々として進まず、しかも大企業の利益の温床となっている。

原子炉解体作業も困難に直面し、計画も延期に続く延期である。最終処分場も決まらず、今後の方針も立てられずにいる。これらは子々孫々に課題として残される。

これらのことを忘れてはならない。原発は何の利益も国民には与えない。資本の利益だけがそこに存在するのみである。

私はこの九州電力の川内原発の再稼働に反対すると同時に、全ての原発の廃止を訴えたい。