労働者の貧困化と原点の運動  2015/12/6

     2015年12月4日のNHK特報首都圏を見ました。

派遣や非正規の個人加盟の労働組合に最近キャバクラの人の相談が増えているそうです。

  番組で実際に起こっている事例を放映していましたが、元キャバクラ嬢が未払い賃金を求めて○○全般労働組合の代表と相談し、未払い賃金の支払いを求めてキャバクラと団体交渉する場面を写しました。解説では労働者には団体交渉権、団体行動権があることを説明し、団体交渉の場面ではキャバクラ側がふざけた事言うなみたいな事を言うと元キャバクラ嬢が真剣にふざけてなんかいないまじめだと言い返す場面もあり、真に迫っていました。

 また、キャバクラ側が未払い賃金を払う必要がないと言うと、なれていない手でビラを作り、ハンドマイクを握ってキャバクラ前で未払い賃金を払わない不当な仕打ちを訴える宣伝を行っていました。

 番組に出た関係者はキャバクラで働く人の競争があり、安い賃金でも働く人が多いので、不払い賃金をあきらめる事があるとも言い、結果的に不当な経営者のやり方が許されている実態も言っていました。

 この番組を見て、20年も前に多くの争議団がやっていた事と全く同じ事が、今も行われている事に驚くとともに、昔と変わらない現状をみて、非正規労働者など労働者の労働条件が切り下げられ、貧困化がひどくなる中でより高い賃金を効率よく得られる職場を探し、そこに悪徳経営者がのさばる社会があると思いました。そして原点の運動が今も求められている事、神奈川の反合権利闘争、争議団運動の継続が求められている事を感じました。

                                  KKK