党勢拡大は民主集中の放棄から

 
1月9日赤旗は党建設委員会名で「新しい歴史を作る年-参院選の勝利躍進へ 党勢拡大の上げ潮を1月から」のタイトルで新たな党勢の拡大方針を呼び掛けました。

 その中で党勢拡大運動の現状を「昨年12月には約500名が入党したものの党員数は後退し、新聞赤旗読者数は、日刊紙、日曜版とも3ヶ月連続後退でした。全党的に相当な努力を重ねてきましたが、年間を通しても党員読者ともに後退しています。

 以上のように共産党の党勢拡大は、年間を通して全党員を拡大運動に突入させても拡大は進まないどころか逆に衰退する状況が明らかとなっています。

 ではそれを打開する方針としては 1、全ての支部が今度こそ本気で挑戦し党勢拡大の上げ潮を作り出すこと(・・今までは本気でなかったのか?・・・)

2、党機関は、自ら掲げた目標をやり遂げる決意を固め全支部への援助を強めよう。(・・・目標の設定は中央が決めたもので、課題として各下部機関に押しつけたものであり、日常的な大衆闘争に参加していない人が多い支部では、唯々課題として押しつけられたものとなっているのでは?・・・)

 では具体的な大衆闘争としては 1、参議院選挙の勝利を正面、宣伝、2,000万署名などの活動(具体的には新年会や新春の集いなどあらゆるところで「支部が主役」をつらぬきつつ意識的に入党と「赤旗」購読を働きかけること(・・・党の大衆運動はこんなものですかね、政治的課題の運動が中心となり、庶民の生活の困窮が深化し世の中には貧困・生活苦・差別など様々な状況が刻一刻と深刻化しています、これらの人々を組織し運動化して行くことが全く抜けているのでは・・・)

2、特に1020代の青年学生と、労働者への働きかけけを強め「世代的継承」での前進飛躍をを作りましょう。・・・についてですが青年や学生に共産党のどこが魅力となるのでしょうか、国民には自由と民主主義を保証すると述べていますが、党内では民主主義を認めず「民主集中」の名の下に全ての反対意見を認めず、討議することさえ許されない、中央の見解に反する意見は黙殺または敵視、反対者は良くて除籍、一寸強く出れば除名がまかり通っているこの現状を変えずに。国民に自由と民主主義をいくら保証すると言ってもむだなことでしょう。

 またかつてはソ連の原爆は良くてアメリカの原爆は悪として原爆反対運動を分裂させ、さらに多くの文化人を党の指導に従わないと除名排除し、民青指導部が党の方針に反すると追放し民青の壊滅的な没落を生み出す、などなどこれらの反省は全くありません。このような政党に若者が入ってくる魅力はわいてこないのではないでしょうか。

また労働者への働きかけですがかつては、多くの大企業の中に共産党の支部が存在し、労働者の要求を組織して活動していましたが、資本の攻撃と党中央の誤った指導の中で壊滅的打撃を受け、ほとんど存在しなくなっています。

 また全労連の中央や県組織も政党からの独立を掲げていましたが、現在は共産党の下部機関と化して、選挙のための集票役割を担っているに過ぎない状況になっています。全労連は名実共に政党から独立した労働組合として労働者の権利を守り闘う組合を構築することが望まれています。それらの闘いの中で新たな活動家が生まれ、成長するのではないでしょうか。

 現状で共産党は「実力以上」の得票を得ましたが、これは無党派層の一部が、選択の場がない為に共産党に投票したからです。しかし情勢が変われば無党派層はそちらに流れるでしょう。幹部が焦って党勢拡大!党勢拡大!といくら叫んでも今までの過ちを総括することなしに前進は無理でしょう。

 まずは民主集中という特殊な規則を放棄することから始めることです。

 

 

 

※下は赤旗記事