党勢の衰退現象に悲鳴を上げる共産党幹部会

515日、日本共産党中央委員会幹部会は

すべての党員が大会決定を身につけ、開拓者の精神で強く大きな党をつくろう

「党創立92周年・いっせい地方選挙勝利をめざす躍進月間」をよびかける

を発表しました。

 その中で党大会後の党建設の取り組みの到達点について

 『――大会決定「3文献」を届けた党員は73・9%、読了は決議36・6%、報告31・9%、結語32・7%である。大会決定を討議した支部は74・2%、2010年代の中長期の党建設の「目標と計画」を具体化した支部が14・2%、いっせい地方選挙までの短期の党建設の「目標と計画」を具体化した支部が17・0%である。

 ――党勢拡大では、「持続的な前進を」という党大会のよびかけにこたえた、先駆的経験が全国各地に生まれているが、全党的には前進の流れが中断し、後退するという重大な事態となっている。

 党員拡大は、大会後の3カ月で、1848人の新入党員を迎えたが、離党・死亡などでの減少を上回ることができず、党大会現勢比で99・6%となっている。

 「しんぶん赤旗」読者拡大は、先進的党員や党組織の奮闘があったが、全党的には、大会後の3カ月間、連続後退となり、日刊紙、日曜版とも党大会比97・2%に後退した。前回いっせい地方選時比は日刊紙89・6%、日曜版87・1%である。』

 

これは、共産党幹部がいくら声をからして、党勢拡大を下部の党員に呼びかけても、下部の党員は拡大に次ぐ拡大で疲弊化、高齢化してしまい、それに応える気力もなくなり、馬耳東風と聞き流しているか、もう耳に“タコ”ができて聞こえないのが現状ではないでしょうか。

赤旗は、これに懲りず連日のように拡大・拡大と指示を出しています。5月24日の赤旗にも「5月の党勢前進は『月間』最初の試金石」として拡大の指示を出しています。

こんなことより、幹部会員自らが一般大衆の中に入り、大衆と共に運動をやり拡大を実践してその体験を学ぶことから出発してはどうでしょうか。そんなことは下部の党員がやることであり、幹部会は指揮系統を司る中枢であると「あぐらをかいて」いる現状では無理ですかね。