福島第一原発事故からもう2年半が過ぎたというのになかなか廃炉に向けた進捗具合が見えてこない。その矢先に今度は汚染水がもれ出したという。いったい誰が責任を持ってこの事故処理を進めるのか。

 今回の汚染水対策でも東電任せにしていたのをようやく国が汚染水対策への国費投入や東電の作業に対する監視体制の強化などの基本方針を打ち出したが国の関与があいまいとの批判もある。

 おりしも2020年に東京で五輪が開催されることが決まり、国際オリンピック委員会の委員の中に福島第一原発の汚染水問題の懸念が広がっていたが安部首相は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。全く問題はない」と発言した。しかし収束作業関係者らは「そんなことを言って大丈夫なのか。廃炉までこれから何十年もかかる。首相発言には違和感がぬぐえない」と疑問の声が上がっている。国際オリンピック委員会の場で一国の首相が世界に向かって発言したことをそのとおりになるか私たちは監視し続けなければならない。

日本の未来を考えた時、人が生きていくためには安全な自然環境や安全な食、戦争のない国などいくつか考えられるけど原発事故や憲法96条の問題などによってこれらのものが今おびやかされている。

 私たちは原発に対する専門知識は持っていないけどだからと言って専門家だけに任せていいのか。福島の問題を遠目で見ていて自分たちにはふりかかってこないからと無視していていいのか。

私はそうしたくないので反原発行動に参加したり、新聞などの原発に関する記事を切り抜きチェックしている。そして機会あるごとに原発は危険で廃炉にすべきだということを周りの人に話し発信している。               

                                                                             2013.9.11